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DEATHNOTE 考察・二次創作とウィンチェスター旅行記
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以前掲載した「マットのゴーグルについて本気出して考えてみた」この記事は。

もともとは、別のところで、古い友人の天野さんが繰り出していた妄想。



Dusking.:天野木犀さん






マットはX-MENのサイクロップスのように、目から破壊力が桁外れのビームが出せるのですが、サイクロップス同様に、目を開いたらデフォルトでビームが出てしまって制御出来ないので、小さい頃から目を開けない様に包帯を巻かれたりといった不自由な生活していて、色々あってワイミーズに来る事になり、それからはずっとニアの作った制御ゴーグルを常に着けているとしたら?



そういう、マット目からビーム設定でゴーグルを着けていたらという話になり。



さらに、ワイミーズの子供たちとキラ陣営が超能力戦争を繰り広げていて。

自分の能力に悩んでいたマットが、メロたち仲間に助けられて、勇気を出してキラと対決、勝利を遂げるという、青春ジュブナイル物語を妄想していらしたのが、元ネタになっています。



そんなこんなで、続きには。



最初に妄想していたご本人を置いてけぼりで、私が勝手に妄想した。

そのビーム設定のパラレルでの、ラストシーン部分の超短編妄想小説を載せておきます。





非常にこそばゆい青二才妄想ですが、もし気が向いたら、ご覧いただけましたら、幸いです。

+ + + + + + + + + +
キラとの超能力戦に勝利し、全てが終結した後。



生命の限界寸前まで能力を使い果たして入院していた、マット退院の日。





毎日の様に見舞いに行った先でうるさくし過ぎて、病院から睨まれているメロは、留守番を命じられている。

落ち着かない事この上ないメロを、二アが例によって玩具をいじくりながら、口だけで適当に相手しているうちに、制御ゴーグルの仕組みの話になる。





「あー。あれなら、all:sportsにでも行けば売ってますよ」とニア。



「ア?」



「さもなければ、MIZUNOでも、Alpenでも」



「お前、何言って」



「もちろん。多少頑丈には作ってありますが、あれ、材質は市販品と変わりません」



「アア!?何だって!?じゃあマットの奴…」



「自分で制御、出来てたって事なんでしょうねー」



「えええ?…何だよそれ、だったら、今までなんで」



「さぁ?」



気の無い様子で模型飛行機を組み立てていたニアが、顔も上げずにそう答えた所で。



チャイムが鳴り、二階キャットウォークから二人が見下ろしていた玄関ホールに、マットの乗った車椅子を押したLが登場。



弾かれた様に二人に向かって駆け寄るメロ。











話し半ばで取り残されたニア。

マットの名前を呼びながら階段を駆け下りるメロの背中に向かって、かったるそうに溜息一つ投げて。



(何故ってそれは。

あなたが、そう言って聞かせたからなんでしょうよ、メロ。

全く、あの男は。

普段の行いから、人格から、深層意識に至るまで!

根っから調子よく出来てるって事ですよ! )



組み上がったばかりの模型飛行機の動力ゴムを、ギリギリ捻じ切らんばかりに巻き上げた二ア。

目の高さに掲げて、翼越しに、喜びに沸き立つ三人を見詰めながら。



(絶対に、教えてやりませんけどね。)



車椅子の上で、二人に囲まれて、はしゃぎ回っているマットに向かって、狙いを定めてゆく。











「あーっ!やっと思いっきり煙草が吸える!」



「お前さー、そのまま禁煙しちまえよ!」



取り上げてやろうと伸びてきたメロの手を、やなこったとばかりにすり抜け、活き活きと煙草に火を点けたマットが、いかにも美味そうに煙を吸い込んで、大きく息を吐き出した途端。



顔をしかめて、涙をこぼす。



「どうしたマット!?どこか痛むのか!?」



「や、なんか、目が…」



「目!?おい、マット!?」



血相変えてマットを覗き込もうとするメロを、手で制したL。

待ってL、ちょっとこれ、と狼狽するメロに、大丈夫ですよ、と目配せをして。

しきりに目をしばたかせているマットの目の前に、すっとタオルを差し出す。

不安な面持ちで見上げてくるマットに目線を合わせながら、かがみ込んで顔を覗き込んで。



「煙がね、目に染みたんですよ」



促されるまま、緩慢な動作でタオルを受け取ったマット。

一拍遅れて、言われた事を理解する。



じわじわ沸きあがって来る実感を噛み締めた表情で、見返してくる目線の強さに、L、にまっと微笑み返して。



「マット。あなたには、これから知ってゆく事が沢山あります。

一つ一つ、あなたの目で確かめて。…あなた自身の人生を、楽しんで下さい」











三人の様子を眺めていた二ア。

狙いをつけた姿勢のまま、固まっていた肩の力を、ふっと抜いて。

ゆったりしたストロークで、ホールの天井、三人の頭上に向けて、模型飛行機を静かに投げ放つ。











「マット!良かったなぁお前!!」



喜びに沸き立つメロに、感情まかせに飛び付かれ、

ぐしゃぐしゃに揺すぶられた勢いで、こぼれた涙もそのままに、歓喜の中、立ち上る煙を仰ぎ見たマットの視界に映るのは。



二アの飛ばした、模型飛行。



ゆるやかな弧を、何周も描きながら、少しづつ、上へ向けて飛び続けてゆく模型飛行機を。



Lが、メロが、素顔のままのマットが、見詰めている。























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無題
やばいよ!!!!!これ載せてるし!!!
青二才万歳!!!!もうこういう青いの私大好物です!!!掲載ありがとう!!
天野 2007/08/15(Wed) 編集
偉大なるネタ元様!
アイデア元ご本人様リアクションありがとうございます!
よりにもよってラストだけ書くっていうアレな所業を快く召し上がってくれてありがとうありがとう!!
若い彼らは青くてナンボ!
やまうみうし URL 2007/08/18(Sat) 編集
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